こだわり農法
土作り
良い作物を作るためには良い土が必要です。
土作りというのはいわば農業の基本です。
では良い土とは、元気な土、力のある土をいいます。
豊国園では
・物理的に柔らかく、排水性がいい
・科学的には成分がバランスよく地力があること。
・微生物的には様々な生き物たちが土の中で共存していることが大事だと思っています。
『土を愛し土を信じ土と共に生きる』を合言葉に日夜頑張っています。
植物にやさしい栽培
わが家の場合、「植物にやさしい栽培」を実践しているので、土作りには特に気を配っています。
草生栽培も実施しています禾本科(かほんか) の植物を利用しています草刈も大変ですが、刈り取った草はまた土に戻って行きます。
有機物の補給をしているのと同じです。
元肥
元肥は前年の投入量と木の具合を見ながら、土の成分分析をして前年並みにするのか、それとも増減させるかを決めています。
「良い作物」を作るには、良い土が必要との考えから、畑に投入する堆肥などの資材や投入量には特に気を使います。
堆肥の基にしている資材は、牛糞、鶏糞、小糠(こぬか)のなどが中心です。
それに選定枝、葡萄の絞りかすを加えてオリジナルの堆肥を作ります。
対外の物は肥料になります!身近にあるものを使えば経費はほとんどかかりません。
まして土の上で育ってきた、雑草や落ち葉、収穫後の有機物は栄養があると信じています。
ワイン用に出荷した葡萄の絞りかすを、微生物によって発酵させた物を投入したりもします。
しかし余り大量に投入すると成分が偏ってしまうので、量と混ぜる物に気を使っています。
土壌分析
土壌分析をした後、必要なものを必要なだけ投入する。
これは結構厄介で、市販・自家製ともに単独の成分しか持たない資材はないので毎回苦労するところです。
窒素(N)リン酸(P)カリ(K)の3要素はもちろんですが、例えば自家製堆肥の場合は、堆肥の材料から成分を推定し量を大まかに決めていきます。
また、連作障害を避けたりするために数多くの有機質を混合して、土の中のバランスをとってあげてあげながら作物の育ちやすい環境を作っています。
その他には、寒さの厳しい時期に年1回、根を切り深耕します。寒くなり微生物の
活動が鈍くなった頃切った根からの菌の侵入することを防ぎ根の目つまりや、根が浮いてくることを防ぎます。
根を切って土を柔らかくすることにより春根がしっかりと伸び、丈夫に育つなどの効果があります。
また、暖かい土の中で越冬している虫を減らしたり、雑草を寒さにあて春に生えてくる雑草を抑える事にも効果があります。
当園の場合、堆肥の散布は機械に頼らず自らの手で散布することにより、木の状態や土の状態を感じながら加減することなどの取り組みを行っています。